さくら
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発症から数え Day17 、 いよいよ4回目のステロイド鼓室内投与の日がやってきた。
今日で最後の治療になるのか?
それともまだ投与は続くのか?
「高度難聴」と診断された初診検査から、治療で聴力は改善した?
ステロイド投与3回目→4回目の自覚症状は?
前回 D13 (ステロイド投与3回目の当日)の自覚症状は
“今までの難聴・耳鳴りをMAXで100だとして もともとの聴力を0だとすると、70くらい”
だったが、D17 の今日、さらに良くなっている感覚がある。
上記の感じでいうと、30くらいかな?
聞こえはほとんど不自由ないくらいよくなり、耳鳴りも、感じるのは寝る前の静寂の時間くらいだ。
そこまで静かな環境以外は、ほぼ気にならないレベルまで改善してきている。
ただ、こもった感覚はまだけっこうあるかなぁ。スポッとすっきりしたいモヤモヤした感じ。
2度目の検査はどんな結果が出るだろうか?
約2週間振りの聴力検査
医科歯科大での突発性難聴初診の日(といってもたった2週間程前だが)以来の聴力検査へ。
検査内容は前回同様ベーシックな
- 気導
- 骨導
の2点。
※蝸牛という器官の働きをみる歪成分耳音響放射検査は今回はなかった模様(あとで聞くと、気導・骨導で音が聞こえていれば実施しない検査なんだとか)
今回、「いい結果を出したい!」と思うあまり力が入りすぎて(?)緊張してしまった..
聴力検査って意識しちゃうと集中するのが意外と難しいね。
変にソワソワしちゃう。
そして肝心の聴力は、
あれ?
前回より聞こえてる気もするけど、同じくらいのような気もして、やっぱり不安しか残らなかった。。
検査結果説明と今後の流れ
診察室に移動し、検査結果説明をうける。
医師「すごくよくなってる。だいぶあがってる」
ほっ。。涙
いくら改善してると自覚があっても、数値でみると安心感で力が抜けるよ・・
ちなみに発症後の高度難聴の時の結果はこれ。
この時は
右耳→10デシベルで音が聞こえる
左耳(発症)→76デシベルの大きい音じゃないと聞こえない
という状況だったが、今回の検査結果は
左耳→17デシベルで聞こえる
ということで、聞こえが60デシベル分アップしているらしい!
う、う、う、嬉しい…
よかった、本当によかった…涙
ただ、まだ少し右に比べると左耳の方が悪いので自覚症状である耳鳴り・こもり感の結果でしょうね、とのこと。
難聴の程度としては「軽度難聴」となるそうだ。
その他、気持ちを落ち着けて質問もいくつか。
Q)これから悪くなる可能性はある?(この質問不安で何度も聞いちゃう^_^;)
A)再発&悪くことは通常ない。あったらメニエール病など、病名が変わる。
Q)耳鳴りとこもった感じは今後よくなる?
A)よくなる可能性もあるし、ならなくても「慣れ」で感じにくくなることも。このままでも今よりはうっとうしくなくなるかもしれない。
Q)初診時の医師に「落ち着いたらMRIを」と言われたが?
A)MRIの目的は「聴神経鞘腫」(脳から耳に向かう神経のところに腫瘍ができ、耳鳴りやめまいなどを生じる病気。気付かず突発性難聴やメニエールと診断されることがある)がないかの確認だが、妊娠中にわざわざやるべきではないと思う。万が一その病気でも急激に大きくなって悪さをすることは通常ない。産んだ後でいいのではないかと思う。
Q)ちなみに聴神経鞘腫の場合の治療法は?
A)手術か放射線。通常手術だが妊娠中はやらない。であるならば今調べる必要もないかと。
Q)聴神経鞘腫かもしれない傾向も少ないと考えてOK?
A)聴神経鞘腫はMRIでしか分からない。が、確率は低い。
こんなやりとりがあり、MRIについては出産して落ち着いてから受診することに決定した。
次に、医師から4回目のステロイド投与を実行するかの確認も。
ステロイド投与については
- 多くやればいいという話ではない
- 回数が多くなるほど鼓膜の穴が閉じなくなる可能性が増す
- 最終的に塞がらない人は10%程
- 穴が閉じないとバリアがひとつ少ないのでバイキンが奥に入りやすい
- 中耳炎になりやすい
- 穴が大きくなってくる可能性もあり、そうなると再び聴力に影響してくる
- (ただし時間をかけて塞がる場合もある)
等のリスクがあるそうで、今日の4回目をやらないという選択肢もあるとの説明を受けた。
現状の鼓膜を診察してみると、
「ちょっと(穴が塞がるか)心配な感じだなぁ」
とのこと。
Q)4回目やることでまた広がってしまう可能性がある?
A)ステロイドが傷を閉じにくくする効果があるんじゃないかと言われてる。ただしもちろん耳の中の神経・細胞にはいい。難しい判断。やってみないとわからない。
この先生はあまり推奨している印象ではなかったので少し迷ったが、ここまでステロイド治療の効果をとても実感しているし、元の聴力まであと一歩のところなので、4回目もお願いすることにした。
鼓膜は…
気合で塞がってくれー!!
突発性難聴発症後、今日で最後のステロイド投与
いよいよ、最後の処置。
ステロイド投与後の嚥下禁止はもはや慣れっこだ(といいつつ毎回必死)
ここまで効いてくれて本当にありがとう、ステロイド。
ラスト4回目も、効いてくれ、お願いだ。
元の聴力に戻ることができたら、その事実に、健康に、心から感謝し大切にすることを誓う。
突発性難聴の検査と治療の総費用はいくら?
医科歯科大付属病院
再診料・検査・処置
1,190円
(国保加入3割負担)
最終日は検査費用が加算され、1,190円だった。
医科歯科大に支払ったここまでの治療費用(全4回)を振り返ると、
①6,020円
② 250円
③ 250円
④ 1,190円
そして初回の処方箋費用が910円だったので、
総額 8,620円
で治療を終了することができた。
最初に急いでかかった地元の病院を合わせても(2,660円)、1万円ちょっとか。
いや、安い。当初安くても2〜3万は覚悟していたが..
驚くほど安かった。
次は1ヶ月後、再び聴力検査のため通院となる。
発症から治療終了までを振り返って
まずは一安心だ。
早期に治療をして本当に本当によかった…
まだ少し症状は残っているが、仮にこのままだとしても日常生活に大きくは影響しないだろう。
医科歯科大で初診にかかる時は本当に聞こえなくて、耳鳴りも大きくて。
大きな病気もなく、風邪も数年に一度しかひかず、基本的に日々の体調も常に好調といっても過言ではない自分が、まさか片耳が聞こえなくなるとは..と、落胆もした、もう元に戻らないかもしれないと覚悟もし始めていた。
結果的に2週間で改善したので、かなり順調に回復したほうだと思うが(医師からも「非常にラッキー」と)、一時的にせよ感じたあの不安と覚悟は衝撃的な体験だった。
改めて、健康も障害も表裏一体じゃん、と思ったよね。
いや、表裏という表現も違うな。
どっちも表。
たまたま身体が動くか、たまたま何か動きに問題があるか、ただそれだけ。
本当にたまたま。
たった数週間の難聴で何言ってんだよ、と言われたら反論はしないが、私の中ではこの体験を大切に、今後の人生に生かしていきたいと強く感じる経験になった。
って、また1ヶ月後に再検査があるから完全な終わりじゃないんだけどね!
次回、元の聴力に戻っているか、また鼓膜は閉じているか。
通院後、また続編を更新したいと思う。
耳に違和感を感じたら即病院へ!
最後に、耳に違和感を感じてこの記事を見てくれてる方に一言。
突発性難聴は基本的に原因不明で、早期治療が必須です(理想は発症から48時間以内)
- 聞こえ方に変化
- いつもと違う耳鳴り
- プール後のような耳の閉塞感
- 目まい
など、普段と違う違和感があればすぐに受診を…!
完治率は3割と低いです。通院して何もなければラッキーくらいの感覚で、とにかく早く病院にかかってくださいね!