さくら
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子が生まれ、子育てという未知のゾーンに入りつくづく感じることがある。
それは、(家族である限り)日々前向きに生きていく上で 夫婦関係がなによりも重要 だということ。
今日は私の「夫婦観」について書いてみたいと思う。
産後、ケンカが増えた時期はつらかった
子が生まれしばらくは幸せムードに包まれていたが、里帰りも終え完全に一緒に住むようになった産後2ヶ月あたりから、途端に夫婦喧嘩が多くなった。
きっかけは思い出せないくらい小さい。
今思い返せば産後の寝不足による疲労はもちろん、今までくだらない話から真面目な話まで意識もせず話せていた夫婦の時間が一気に減ったことも原因のひとつだったように思う。
そして喧嘩をするたびに感じていた。
「どうして、子供が生まれてこんなに幸せなはずなのに」
と。
違和感を感じても話す時間がない
新しく家族となった娘は小さくてもろくてそしてもちろん可愛くて、私たちはこの子を大切に大切に育てよう、育てなければならないという使命感に溢れていた。
ただ、喧嘩が多くなった時期を振り返ると、その青々しい使命感が裏目に出て「娘さえ大切にしていれば夫は(妻は)二の次」という雰囲気が私たちの間にあったように思う。
例えば、私と娘が寒い中帰宅する。
夫はすぐさま娘に駆け寄り「おかえり、寒かったね。大丈夫?おいで」と声をかける。
もちろんこれは素晴らしい対応で、私は「育メン」なんて意味不な言葉を前前前世くらいに置いてきてる夫を日々尊敬しているのだが、そういった時に目に入らない自分の存在が少しずつ虚しくも感じてしまっていた。
お互い初めて「親」となり今までとガラっと変わる生活スタイルや関係に、話し合う時間もなく粗雑に扱ってしまい気づけばだんだんと虚しさや溝が生まれ・・くだらない発言が導火線に火をつけ喧嘩になっていったのだと思う。
夫婦関係ファーストだ
そんな時期を越え、少しずつ少しずつ自分や相手を見直し関係を再構築した今はその時の自分にこう言える。
どんな子育ても、夫婦関係が第一だよ、と。
娘を大切にすることは当たり前。
では娘を大切にさえしていれば、自動的に相手(夫・妻)のことも大切にしているということになるのかと言ったらそれは違う。
娘と夫は、娘と私は違う人間なのだ。
そこには、違う心が存在するのだ。
だから娘を大切にすることとは別に相手(夫・妻)を大切にすることも、また大切なことだと思う。
だって思い返してみてよ、たとえ娘がいなかったとしても相手はかけがえのない存在だったはず。
ついつい忘れがちなその初心を、忘れてはいけない。
そしてまた、大切な娘の笑顔も夫婦関係が円滑でよい関係でなければ生まれにくくなってしまう。
そう考えると家の中の雰囲気ってほぼ夫婦関係だ。
まだ小さな娘は、家庭の雰囲気を明るくすることはあっても暗くすることはない。
家庭って、夫婦関係が基礎で土台なのだと心から思う。
自分自身の経験からも
このことは私自身が育った環境からも感じる。
私は不自由こそ少なかったものの、親の夫婦愛や家族愛にはあまり恵まれない家庭で育った(と自負している)。
私は父と母が語りあっているところを一度も見たことがない。
むしろ二人の雰囲気はほぼ常に悪かった。
この年になって何かを親のせいにしたり因縁をつけることはしなくないのだが、私が今まで出会った「尊敬できる友人たち」は総じて家庭環境がしっかりしているという印象がある。
もちろん決してそれだけが個人を決定づける要因ではないが、自分がコンプレックスに思う部分であるからこそ、過剰に感じてしまうのかもしれない。
両親の顔色を見ずに過ごせていたら、家族に笑顔が多ければ・・
そんな風に思ってしまうことも未だにある。
だから自分は絶対に同じことを繰り返したくない。
夫婦の予定を優先するのもありかと
そう考えると、子育てより夫婦のデートを優先する日があったって全然いいと思う。
日本はどうしても子供を置いてまでデートだとか、ましてや旅行なんて!という価値観がまだまだ根強い。
でも日本以外の先進国を見てみると、子育てと同じくらい夫婦の時間を大切にしているように感じる。
何人かの友人が海外にいるが、皆「子供を置いてデートや旅行は当たり前」だと言う。
夫婦の目線が揃っていてこそ、笑顔があってこそ家庭の雰囲気の土台ができるのだから考えてみたら当たり前ではないだろうか。
(もちろん、安心して子供を預けられる先があるという前提だが)
子育てと同じくらい、夫婦の関係性にも注視する、努力する。
親となってからも日々変化したり成長したりする価値観をすり合わせる時間を持つ。
そんな余裕がない日だってたくさんあるけど、心のどこかにいつも留めておきたい。
これが若干8ヶ月の新米で未熟な母である私の今の考えである。
・・・・・・
あとはね、うちバストイレキッチン玄関などなど全部ぜーんぶ含めて14畳弱と超狭いからケンカしても逃げ場がなくて苦しいから というのも正直なところ(笑)